みなさんはフィッシュオイルというサプリメントを知っていますか?
「聞いたことはあるけど何かは知らない」という人もいるかと思います。
フィッシュオイルとは魚に含まれる油のことで、私たちの身体にとってさまざまなメリットがあると言われています。
また、フィッシュオイルはただ健康に良いだけでなく筋トレやダイエットをする人にとってうれしい効果があるとして、今注目を集めています。
ここではそんなフィッシュオイルの効果や効能、飲み方、選ぶときのポイントなどについて紹介していきます。
フィッシュオイルとは?
フィッシュオイルとは、文字通り魚の油です。
油って聞くと身体に悪いような気がしますが、フィッシュオイルは、DHAやEPAといった必須脂肪酸の「オメガ3脂肪酸」を多く含んでいます。
このオメガ3脂肪酸はサバ、イワシ、サンマ、マグロ,アジなどといった青魚に含まれていて、健康維持や体づくりには欠かせない栄養素の一つです。
オメガ3脂肪酸は人間の体内では作ることができないため、食べ物から摂取する必要がありますが、最近では食の欧米化が進んで肉食が中心の食事が増えたことにより、魚を食べる機会が減ってきています。
そのため現代の日本人は、昔に比べて圧倒的にオメガ3脂肪酸が不足していると言われています。
そんな私たちのために、手軽にオメガ3脂肪酸を摂取できるサプリメントとして、フィッシュオイルが役に立つのです。
フィッシュオイルの効果・効能
フィッシュオイルの効果・効能は次の通りです。
- 筋肉の合成を促進する
- 筋肉の分解を抑制する (カタボリックの予防)
- 疲労回復
- 成長ホルモンの促進
- 脳機能の向上
- 筋トレパフォーマンスの向上
- 中性脂肪・コレステロール値の改善
- うつや認知症の予防
筋トレに効果大
人間の身体は同化と異化を繰り返しながら、毎日少しずつ新しい細胞へと入れ替わっています。
筋肉や脂肪などの身体の組織が新しく作られることをアナボリック(同化)、反対に身体の組織が分解され、壊されることをカタボリック(異化)と言います。
フィッシュオイルの「筋肉の分解を抑制する効果」にはこのカタボリックを防止する働きがあります。
筋肉の分解を防ぐことは、基礎代謝の維持につながります。
基礎代謝は一日の消費カロリーの約70%を占めているため基礎代謝を維持することで、太りにくい身体を作ることができます。
ダイエットにも効果的
フィッシュオイルにはセロトニンというホルモンの分泌を促してくれる働きがあります。
セロトニンは別名、「しあわせホルモン」と呼ばれる脳内ホルモンで、人間は米やパン、麺類などの炭水化物を摂取するとセロトニンが分泌されて幸福感を感じると言われてます。
フィッシュオイルを摂ることによってセロトニンが分泌され、炭水化物の食べ過ぎを抑えることがでるためダイエットにも効果的です。
摂取量の目安
実は1日あたりのDHAとEPAの摂取量の基準値は、国や地域によって異なります。
各国・地域の基準値は以下の表の通りです。
国・地域 | 推奨機関 | 推奨摂取量 |
日本 | 厚生労働省 | 1,000mg |
アメリカ | FDA(米国食品医薬品局) | 3,000mg |
ヨーロッパ | EFSA(欧州食品安全機関) | 5,000mg |
日本人と欧米人では遺伝子や体格の違いもあるため、日本人は厚生労働省の推奨する1,000mg を基準としたほうがいいでしょう。
また、空腹の状態でフィッシュオイルを摂取すると胃がムカムカすることがあるので、食後に摂取することをおすすめします。
ちなみに摂りすぎると、血がさらさらになりすぎて出血が止まりにくくなるというリスクがあるので摂りすぎには注意しましょう。
フィッシュオイルの選び方
フィッシュオイルを選ぶ際に最も押さえておきたいポイントは、DHA+EPAの含有量がなるべく多いものを選ぶことです。
厚生労働省の推奨する1日あたりのEPAとDHAの摂取量である1000㎎は食事との合計量です。
普段あまり魚を食べない人でも1日300mgほどは食事から摂取できているので、食事から摂る量を踏まえて摂り過ぎないように注意しましょう。
ちなみに、フィッシュオイルは粒の大きいものが多いので、個人的にはあまり粒が大きくないものの方が飲みやすいと思います。
またフィッシュオイルは酸化しやすいため、開封後はできるだけ冷蔵庫で保管することで酸化防止につながります。
まとめ
最近ではさまざまなサプリメントがありますが、フィッシュオイルは健康維持だけでなく、脳機能の向上や筋トレ、ダイエットにも役立ち、私たちの身体にとってたくさんのメリットをもたらしてくれます。
肉中心の食事が増え、魚を食べる量が減った今の私たちは、昔の日本人と比べてオメガ3脂肪酸が不足しがちです。
本来の日本人の食生活に近づけ、より健康的に理想の身体を手に入れるためにも、フィッシュオイルを活用してみてはいかがでしょうか?
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